
三連春日造りという全国でも珍しい構造で、別名「西宮造り」とも言われています。
寛文三年(1663)に4代将軍徳川家綱公による御造営の国宝本殿は、昭和20年(1945)の戦災で烏有に帰してしまいますが、昭和36年(1961)に檜皮葺から銅板葺に変わった他は元通りに復興されました。
【旧国宝】

三連春日造り
拝殿に上ると、先ほど三連のお屋根が見えた様に今度は真正面に三殿が拝めます。向かって右からが第一殿で、えびす大神を祀り、中央が第二殿、天照大御神及び明治初年に大国主大神を配祀、左が第三殿で須佐之男大神を奉斎しています。天照大御神、えびす大神、須佐之男大神の三神は日本書紀本文によれば御兄弟の神と言われています。大国主大神は式内社・大国主西神社が西宮であるとの謂れから、明治になって配祀されるようになったと伝わっています。


東・西翼殿【国登録有形文化財】
本殿の東西に位置する祭祀用の社殿。昭和36年の本殿の復興に伴い新たに建立した社殿で、斎庭の一角を担います。令和7年2月に国の登録有形文化財に指定されました。